今までの経緯
2024年のお正月早々に結成された手塚夏子×高杉征司×浜田誠太郎が、2025年に予定されている『見えない矢印をめぐる旅』の上演に向けて3つのイベントを行いました。
part 1
ペテン学講座・入門編
「ありえない!世界へようこそ」
講師アーサー・ビナード
アメリカ生まれの詩人アーサー・ビナードさんをゲストに迎え、ことばのマジックの種明かしをしてもらいます。絵本の読み語りから始まり、83年前の紙芝居実演に至り、途中で手塚・高杉・浜田との実験やトークも繰り広げます。
アーサーさんから一言。「良い子のみなさんいらっしゃい!プロパガンダのからくりを考えましょう」。
2024年10月2日(水)19:00〜21:00 (20分前開場)
STスポット(横浜) 地図
企画・出演:手塚夏子 高杉征司 浜田誠太郎
前売り料金:2,500円 当日料金:3,000円 企画協力:STスポット
エリック・カールの絵本「ありえない!」はアーサーさんが翻訳した絵本で、その朗読から始まりました。「なんか変だな?」というところから世の中に出回っている情報をもう一回検証しましょう〜ということで、電子辞書で「石油」という項目を引くとどういう説明が出てくるか?から始まり、福島原発の燃料デブリの取り出しについての記事をみんなで観察してみたり、『鉄の小人』という戦時中の国策紙芝居を鑑賞したり、会場を巻き込んだ笑いの絶えないトークで楽しい時間となりました。
アーサー・ビナード Arthur Binard
詩人。1967年、アメリカのミシガン州に生まれ、五大湖に囲まれて育つ。高校生のころから詩を書き出し、ニューヨーク州の大学で英文学を学ぶ。卒業と同時に来日、日本語でも詩作を開始。2001年に第一詩集『釣り上げては』(思潮社)が中原中也賞に選ばれる。『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞。翻訳絵本にエリック・カールの『ありえない!』(偕成社)、ボブ・ディランの『はじまりの日』(岩崎書店)などがある。創作紙芝居『ちっちゃいこえ』が五山賞特別賞に選ばれる。ラジオの仕事も多く、2021年に日本民間放送連盟賞グランプリを受賞。文化放送では「アーサー・ビナード ラジオぽこりぽこり」が毎週月曜日18:30に放送される。
part 2
『見えない矢印を巡る旅』 公開稽古
来年に予定している本公演に向けての創作現場を公開いたします。手探りしながら実験したり対話を深めたり、見えないものを形にする様をぜひ覗きにきてください。
2024年10月3日(木)19:00〜21:00 (20分前開場)
STスポット(横浜)地図
出演:手塚夏子 高杉征司 浜田誠太郎
料金:1,000円ドリンク付き
企画協力:STスポット
前日に引き続き参加してくださった方、当日参加の方と一緒に新聞記事や雑誌の記事がどのくらい信頼できるか?で記事を会場いっぱいに配置したり、STスポットの思い出を語るふりをしながら人をある行動に誘導する実験をしてみたりと、実際に一緒に参加していただきながらの試行錯誤が行われました。
part 3
『見えない矢印を巡る旅』
ワークインプログレス
2024年12月8日(日)
1st stage14:00/2nd stage 18:00(20分前開場)
早稲田小劇場どらま館 (東京)
出演:手塚夏子 高杉征司 浜田誠太郎
料金:2,000円
企画協力:早稲田小劇場ドラマ館
STスポットで2024年10月3日に行われた公開稽古を大胆に発展させ、アウトプットを行いました。感じ方の違い、考え方の違いをそのままに、違いを面白がりながら観察を楽しめる参加型の作品をめざし、違う景色を見ながらの旅を共に味わっています。